
Amazonで海外(中国)から届いた商品の注意点
Amazonで注文した商品が思いがけず中国から届いた、という経験をした人は少なくありません。
これはAmazonが世界中の販売者と連携しているためで、多くの商品が「マーケットプレイス」と呼ばれる外部出品者から販売されているためです。
なぜAmazonで中国発送の商品が届くのか?
Amazonは国内販売だけでなく、海外出品者にも出店の機会を提供しています。そのため、価格の安い雑貨やスマホアクセサリーなどは、中国の販売者が直接発送しているケースが多いのです。
ページ上部の「出荷元」「販売元」に”China”や”海外発送”と書かれている場合は、海外発送の可能性が高いです。
中国発送商品に共通するトラブル事例とその背景
中国発送の商品では、次のようなトラブルが多く見られます:
- 届いた商品が説明と異なる
- 到着まで2週間以上かかる
- 商品が破損している
これは、海外発送のため返品時の送料が高額になりやすく、販売者とのやり取りが英語になることもあるためです。
返品の前に確認しておきたい基本チェックリスト
返品を考える前に、まず以下を確認しておきましょう。
- 商品ページの「出荷元」と「販売元」
- 返品ポリシー(販売者によって異なる)
- 返品期限(30日以内が一般的)
これらを確認しておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
Amazon中国発送商品の返品は着払いできる?
着払いが認められる条件とは?
Amazonでは、販売者側に原因がある場合(破損・誤発送など)に限って、着払いが認められます。
購入者都合の返品は、基本的に送料自己負担です。
返品理由によって変わる送料負担のルール
| 返品理由 | 負担者 | 備考 |
|---|---|---|
| 不良品・破損 | 販売者 | 着払いOK |
| 商品違い | 販売者 | 返金対応あり |
| イメージ違い | 購入者 | 元払い |
| 間違えて購入 | 購入者 | 元払い |
購入者都合の場合の対処法と返金対応
購入者都合でも、未開封であれば返品を受け付けてくれる販売者もあります。
ただし、返送先が海外(中国)になるため、送料が高額になる点に注意が必要です。
返品する前に必ず販売者に確認しましょう。
中国発送商品の返品手続き完全ガイド
返品リクエストから返送先の確認までの流れ
- Amazonの注文履歴から「商品の返品」をクリック。
- 返品理由を選択し、販売者の返信を待つ。
- 指定された住所(多くは中国)へ返送。
- 発送証明を必ず保存。
着払いで返送する際の配送業者の選び方
着払いが許可されている場合は、DHLやEMSなどの追跡付き配送サービスを使いましょう。
郵便局でのEMSが一般的で、返送状況をオンラインで確認できます。
元払いになったときの返送料請求方法
もし元払いで返送する必要がある場合は、返送後に領収書と追跡番号をAmazonまたは販売者に提出し、送料返金を依頼できます。
やり取りはAmazonのメッセージ機能を利用すると安心です。
DHL・郵便局・eパケットの使い方と比較
配送手段別の比較表
| 配送手段 | 送料目安(500g) | 追跡 | 配送日数 | 向き・不向き | 特徴・補足 |
|---|---|---|---|---|---|
| DHL | 約2,000〜3,000円 | あり | 3〜5日 | 早く確実に送りたい人向け | 自宅集荷可・高い信頼性、関税書類サポートあり |
| EMS(郵便局) | 約1,500〜2,500円 | あり | 5〜10日 | コストと速さのバランス | 全国の郵便局で対応、補償制度がある |
| eパケット | 約1,000円前後 | 簡易追跡 | 10〜14日 | 軽量商品向け・安価重視 | 書類や小物向け、重量制限2kgまで |
| 航空便(国際小包) | 約2,000〜4,000円 | オプション | 7〜15日 | 大きめの商品に適する | 追跡ありの場合は追加料金が必要 |
DHLで返品する場合の具体的な手順
DHLを利用する場合は、公式サイトで集荷予約を行い、自宅まで荷物を取りに来てもらえます。送り状に「Return Goods(返品品)」と記載しておきましょう。
集荷依頼時に重量やサイズを申告する必要があり、梱包材の厚みや中身を正確に伝えるとスムーズです。DHLは平日だけでなく土曜日の集荷も対応しており、返送スピードを重視する人に適しています。
返送後はDHL公式サイトで追跡番号を入力すると、海外輸送中のステータスも日本語で確認できます。関税書類が必要な場合はドライバーが案内してくれるため安心です。
郵便局(EMS・eパケット)の利用ポイント
郵便局では、国際郵便の窓口で手続きします。eパケットは安価ですが、追跡情報が遅れる場合もあるため、返金トラブル防止にはEMSのほうが確実です。
EMSは自動的に追跡番号が付与され、損害補償も付いているため、返品証明として最も信頼性があります。また、発送後に「国際郵便マイページサービス」を利用すると、オンラインで送り状の控えや追跡履歴を確認できます。
eパケットを選ぶ際は、封筒タイプの軽量商品(アクセサリーやケーブルなど)に適しており、コストを抑えたい人におすすめです。
返品後の返金処理とトラブル回避策
返金までにかかる日数と確認方法
返品が完了してから返金が行われるまでの目安は約3〜10営業日です。クレジットカードの場合、カード会社の処理でさらに数日かかる場合があります。Amazonギフト券やデビットカード払いの場合は、反映が即日から数日で完了することもあります。
銀行振込で返金されるケースもあり、その場合は指定口座情報の入力ミスがないか確認が必要です。返品が完了しても返金連絡が届かない場合は、Amazonの注文履歴画面で「返金ステータス」をチェックしましょう。
返金完了日が記載されていれば、その日から3〜5営業日以内に入金があるのが一般的です。なお、セール期間や大型連休時には処理が遅延する傾向があります。
返金額が少ない・届かないときの対処法
返金額が想定より少ない場合は、販売者に理由を確認しましょう。送料や関税を一部差し引いているケースがあります。特に海外販売者の場合、「返送料金」や「再入荷手数料(Restocking Fee)」が自動的に差し引かれることもあるため、明細をしっかり確認することが大切です。
販売者が英語で対応してくる場合には、翻訳ツールを活用して返信文を作ると良いでしょう。もし販売者が応答しない、または返金を拒否する場合は、Amazonの「マーケットプレイス保証」を申請できます。
申請時には、やり取りのスクリーンショットや発送証明書などを添付するとスムーズです。保証対応の審査には通常1〜2週間かかりますが、承認されれば全額返金されるケースが多いです。
Amazonマーケットプレイス保証の活用法
この保証制度は、販売者が返金に応じない場合にAmazonが代わりに補償してくれる仕組みです。申請は返品日から30日以内に行いましょう。申請時には、注文番号、返品理由、販売者とのやり取り履歴、発送証明を提出します。
審査中にAmazonから追加資料の提出を求められることもあるため、メールをこまめにチェックしてください。
保証が適用されると、Amazonアカウントに直接返金され、ステータスが「補償完了」となります。この制度を活用することで、販売者とのトラブルが長引いても安心して対応できます。
カスタマーサービスと円滑に連携するコツ
Amazonカスタマーサービスへ相談する最適な方法
チャットが最もスムーズです。24時間対応で、履歴が残るため安心です。チャットでは自動応答の後にオペレーターへ接続されるため、具体的な返品や返金状況をその場で確認できます。
電話やメールでも対応可能ですが、緊急時以外はチャットがおすすめです。電話の場合は混雑しやすく、待ち時間が発生することもありますが、直接担当者と話せるため複雑な案件に向いています。
メールは時間がかかりますが、文書としてやり取りが残り、証拠保存に適しています。なお、Amazonアプリからもチャット機能が利用可能で、モバイル環境でも手軽に問い合わせができます。
問い合わせ時に準備しておくべき情報一覧
- 注文番号(返品対象商品を特定するため必須)
- 商品名と販売者名(海外出品者の場合、表記が英語のことも)
- 返品リクエストの日付と受付番号
- 発送追跡番号(返送状況の説明に必要)
- 購入時の支払い方法(クレジットカードやギフト券など)
これらの情報をメモしておくことで、オペレーターとのやり取りがスムーズになり、返金処理までの時間を短縮できます。問い合わせ時には「返品した商品が届いたか確認したい」など、要件を明確に伝えることもポイントです。
やりとり履歴を証拠に残すテクニック
チャット履歴やメールは削除せず保存しておきましょう。返金遅延時に証拠として使えます。スクリーンショットを撮るのも有効です。加えて、日付・担当者名・問い合わせ内容を簡単にメモしておくと、再度連絡する際に状況を説明しやすくなります。
特に海外出品者とのやり取りは時間がかかることが多いため、証拠の整理が重要です。問い合わせ後には「お客様アンケート」機能で対応状況を記録しておくと、トラブル時にサポート履歴として参照できます。
中国からの返品でよくあるQ&A
Q1. 関税はかかる?
→ 通常は「返品(Return)」扱いなので関税は発生しません。ただし、誤って通常輸出として処理された場合は請求されることがあります。
Q2. 返品書類に必要な記載は?
→ 荷物のラベルに「Return Goods, No Commercial Value」と書くことで、税関トラブルを防げます。
Q3. 返送後に荷物の追跡ができない場合は?
→ 配送業者のサイトで追跡番号を確認し、動きが止まっている場合は販売者かAmazonに報告します。
まとめ:中国発送商品の返品を確実に成功させるには
失敗しないために最初にやるべきこと
- 返品前に販売者へ連絡し、着払い可否を確認。販売者ごとに対応が異なるため、事前確認がとても重要です。質問時は日本語が通じない場合もあるので、英語で「Can I return by COD?(着払いで返品可能ですか?)」と記載するとスムーズです。
- 追跡可能な配送方法を選択。EMSやDHLなどの追跡番号がある方法を使うことで、返品中の紛失を防げます。配送中にトラッキング情報をスクリーンショットで保存しておくと、返金申請時に役立ちます。
- 発送証明を必ず保管。レシートや発送票、追跡番号を写した写真など、証拠を複数保存しておきましょう。特に国際郵便では、返送中の確認に数週間かかることもあるため、証拠資料が返金の鍵になります。
- 返品ラベルの記入内容を再確認。宛先住所・郵便番号・受取人名などが中国語表記であっても、正確に転記することが大切です。少しでも誤字があると荷物が返送されてしまう可能性があります。
- 返品時の梱包を丁寧に行う。外箱や説明書などを同梱すると、販売者がスムーズに受領・返金処理できます。特に破損した状態で届くと、返金額が減る場合があります。
返品をスムーズにするための準備リスト
✅ 注文番号・販売者情報を整理
✅ 返品ラベルを正確に記載
✅ 返送証明を保存
✅ 返金完了後もステータスを確認
⚠️ 注意:本記事の内容はAmazonの一般的な返品ルールに基づいています。販売者や時期により条件が異なる場合がありますので、最新情報はAmazon公式サイトをご確認ください。

