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間違えやすい「4nd」と「4th」の違い|正しい使い方と覚え方ガイド

「4nd」と「4th」の違いをやさしく解説

「4nd」は実は存在しない?その理由

英語の世界では「4nd」という表記は存在しません。

理由はとてもシンプルで、「nd」という語尾は2番目(second)を表すときだけ使われるからです。 そのため、4番目を表すときは「4th」が正しい形になります。

例えば、2nd(second)、3rd(third)、4th(fourth)と続くのが正しい並びです。 「4nd」はタイプミスや勘違いから生まれた、いわば“間違った派生形”なんです。

「4th」が正しいと言えるルールとは

英語の序数詞では、数字の末尾によって語尾を決めるルールがあります。

4の場合は語尾に「th」がつくため、「4th」が正解。 これは数字の形に関係なく決まっているため、正しい順序を覚えておくことが大切です。


序数詞の基礎をおさらい

数字の名前(基数詞)と順番を表す言葉(序数詞)の違い

基数詞は「one, two, three」のように、単に“数そのもの”を表す言葉です。お買い物で数量を伝えるときや、数字を読み上げる場面で使います。

一方、序数詞は「first, second, third」のように“順番”や“位置”を表します。レースの順位、日付、階数などに欠かせない表現です。 日本語でも「1」と「1番目」では意味が違うように、英語でもこの2つは役割がしっかりと分かれています。

また、序数詞は文章や会話の中で、ちょっとしたニュアンスの違いを伝える役目も果たします。例えば「the first day」は“初日”を強調し、「day one」なら単に“1日目”という数字的な情報を指します。

語尾(st, nd, rd, th)の決まり方

英語では数字の末尾によって語尾を選びます。

  • 1 → st(例:1st = first)
  • 2 → nd(例:2nd = second)
  • 3 → rd(例:3rd = third)
  • それ以外 → th(例:4th, 5th, 6th) このルールは大きい数字にも適用され、21は21st、42は42ndという形になります。

特別ルール(11th, 12th, 13th など)

ただし、例外があります。11, 12, 13は末尾の数字に関係なく必ず「th」を使います。

つまり、11th、12th、13thが正解です。これは語感や発音の自然さを保つためのルールでもあります。

英語学習で序数詞が重要な理由

序数詞は日付や順位、記念日、建物の階数など、日常会話の中で驚くほど頻繁に登場します。旅行の予約やイベント案内、試合結果の会話などで使いこなせれば、コミュニケーションがスムーズになり、英語を話す自信もアップします。

また、正しい序数詞を使うことで、相手に「この人はきちんとした英語を使える」という好印象を与えられます。


「4nd」が広まってしまった背景

タイプミスや入力変換の影響

スマホやパソコンで素早く文字を打ち込んでいると、ちょっとした指の滑りやキーの押し間違いで、誤って「4nd」と入力してしまうことがあります。特にフリック入力では「n」と「t」が近い位置にあり、変換候補がうっかり「4nd」になってしまうこともあります。

さらに、予測変換やオートコレクト機能が思わぬ形で働き、本人の意図と違う単語に置き換えてしまうことも珍しくありません。一度変換された誤りをそのまま送信してしまえば、それがクセとして定着することもあります。

また、急いでメッセージを打っていると、細かい間違いに気付かないまま送信し、後で読み返して「しまった!」となるパターンも多いです。

ネットスラングやジョークとしての使われ方

SNSや掲示板の文化では、あえて間違った「4nd」を使って遊び心を表すことがあります。たとえば、「Happy 4nd Anniversary!」のように使い、わざと笑いを誘うのです。

これは仲間内の軽いジョークや、皮肉、ミームの一部として広まっている現象です。 ただし、このような使い方はあくまでカジュアルなやり取りや内輪ネタに限られます。

正式な文章やビジネスメール、学術的な文章などでは、誤用は信頼を損ねる原因になるため避けるのが無難です。


正しい「4th」の使い方実例

日付での使い方(March 4th など)

  • March 4th → 3月4日。この場合、“March the fourth”と読み上げるのが自然です。
  • Her birthday is on July 4th.(彼女の誕生日は7月4日です)といったように、日付を伝えるときには序数詞が必須になります。また、会話では省略して “July fourth” や “the fourth of July” とも言います。後者はアメリカでは独立記念日を意味する言葉としても有名です。 さらに、予定やスケジュールを話す際には “on the 4th” や “by the 4th” のような前置詞とセットでよく使われます。

順位やランキングでの使い方

  • He finished 4th in the race.(彼はレースで4位に入りました)といった表現は、スポーツの結果報告や成績表を説明するときによく登場します。
  • “Our team came in 4th place” のように “place” をつけてもOKです。 また、ランキング記事やテレビ番組では “in fourth position” といった少しフォーマルな言い方も見られます。

記念日やイベントでの使い方

  • Independence Day is on July 4th.(独立記念日は7月4日です)
  • “The 4th annual charity run” のように、イベントの回数を表す場合にも使われます。 他にも、音楽祭や映画祭などで “the 4th edition” という表現を見かけることがあります。

英会話での自然な使い回し方

日常会話では「the」をつけることも多く、”the 4th” と言うと「4番目」という意味になります。

例えば “You’re the 4th person I’ve met today.”(今日はあなたが4人目の出会いです)のように使えば、とても自然な英語になります。また、職場や友人との会話で “I’ll see you on the 4th” と言えば、相手は迷わず日付のことだと理解します。


間違いやすい他の序数詞と覚え方

「3nd」「5rd」などの誤用例

英語学習者にありがちな間違いとして、「3nd」や「5rd」といった形があります。これは、数字の語尾に応じたルールを混同してしまうことが原因です。

  • × 3nd → ○ 3rd(third の rd を使う)
  • × 5rd → ○ 5th(fifth の th を使う) このような誤りは、SNSやチャットのような速いテンポでのやり取りで特に発生しやすいので注意しましょう。

誰でもできる覚えやすい暗記法

語尾のルールを単純に覚えてしまうのが一番確実です。

  • 1 → st(first)
  • 2 → nd(second)
  • 3 → rd(third)
  • その他 → th(fourth, fifth…) さらに、日常会話で実際に口に出して練習すると、自然と体に染み付きます。例えば、「今日は何日?」と聞かれたら英語で答えてみるなど、小さな実践を積み重ねるのがおすすめです。

スマホやPCでミスを減らす入力テクニック

予測変換機能を活用し、正しい形を登録しておくとミスを防げます。たとえば、スマホの辞書登録機能で「3rd」や「4th」などをあらかじめ登録しておくと、打ち間違いが大幅に減ります。

また、英語入力時にはオートコレクトを有効にしておくと、誤った序数詞が自動で正しい形に修正される場合があります。パソコンでは単語登録やショートカットキーを設定して、素早く正しい表記を入力できるようにするのも便利です。


知識を定着させる英語クイズ

選択式クイズ

  1. 5番目はどれ?a) 5st   b) 5rd   c) 5th

    ヒント:末尾の数字が「5」の場合、特別ルールは適用されず、通常の規則に従います。 つまり、st(1位)、nd(2位)、rd(3位)以外はすべて th になります。

    なので、ここでは th を選ぶのが正解です。

穴埋めクイズ

March ___ → March 2nd

もう1問追加!

November ___ → November 11th (この場合は末尾の数字が1でも、特別ルールで th になることに注目してください)

解答と解説

  1. 正解:c) 5th「5」は通常のルールで th をつけて fifth になります。
  2. March 2nd は「3月2日」です。second という語源を持ち、nd をつけます。
  3. November 11th は「11月11日」。末尾の数字が「1」でも、11は例外ルールにより th になります。これは11th, 12th, 13th の3つに共通する大切な例外なので、必ず覚えておきましょう。

まとめ|正しい表記で印象アップ

英語の序数詞は、一見すると複雑そうに感じるかもしれませんが、実はちょっとしたルールさえ押さえてしまえば、間違えることはほとんどなくなります。特に今回ご紹介した「4nd」と「4th」の違いは、一度理解してしまえば一生使える知識です。

正しい表記を使うことで、文章全体の信頼度や読み手からの印象はぐんと上がります。ビジネスメールや公式文書、学術的な文章はもちろん、日常のちょっとしたSNS投稿やメッセージでも、相手に与える印象は変わります。「きちんとした英語を使える人」という評価は、あなたの信頼度や好感度を高める大きなポイントになるでしょう。

ぜひ今日から意識して「4th」を正しく使い、ワンランク上の英語表現を身につけてみてください。小さな意識の積み重ねが、あなたの英語力を着実に伸ばしてくれます。